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生徒の出席管理を正確にする方法|カードリーダー打刻・コマ単位の記録設計

生徒の出席管理を正確にする方法|カードリーダー打刻・コマ単位の記録設計

「ICカードリーダーを導入すれば、生徒の出席管理は自動化できる」。そう考えて検討を始めたものの、いざ要件を詰めていくと止まってしまう——スクールの出席管理では、よくある展開です。本事例では、複数の拠点を持つスクールで、コマ単位の出席管理をどう設計したかをご紹介します。

この記事の要点(サマリ)

  • 出席管理の難所は機械の設置ではなく、「何をもって出席とみなすか」というルールを決めきることでした
  • 読み取りは入室時に1回/クラスです。同一クラスの連続受講でも、30分以上空いたら再度読み取りが必要になります
  • クラスが変われば、時間に関係なく再度読み取りが必要です
  • 開始から30分以上の遅刻は、窓口の担当者が画面から手動で登録する運用に寄せました
  • カードリーダーによる打刻は入退室システム(オプション)で追加できます。本事例では、お客様の運用要件に合わせて、カードの読み取りをコマ単位の出席として判定する処理をカスタマイズしました。

「入退室が分かる」と「出席が取れる」は、まったく別のこと

「入退室が分かる」と「出席が取れる」は、まったく別のことを表すイラスト(スクール管理・出席管理・カードリーダー)

入退室の記録だけであれば、カードリーダーの導入は難しくありません。誰が、何時に、どの校舎に入ったか——それだけなら、機械が読み取った時刻をそのまま記録すれば足ります。

ところがスクールの出席管理では、次のような運用を行いたいケースがあります。

  • 校舎への入退室ではなく、受講したコマ(クラス)ごとに出席を確定させたい
  • 1日に複数のクラスを受講する受講生がいて、どのクラスに出席したのかを分けて記録したい(ただし、コマ毎に受講する教室が異なる)
  • 予約不要・参加無料の講座やイベントは、通常の出席管理とは別に扱いたい
  • 遅刻してきた受講生を、欠席として処理してしまわないようにしたい

こうなると、必要なのは機械ではなくルールです。「カードをかざした」という事実を、「どのクラスに出席した」という記録へ変換する規則がなければ、データは記録されても出席簿にはなりません。

カードリーダーの仕様より、出席の定義が重要

本事例で先に固めたのは、機器の仕様ではなく「出席とみなす条件」そのものでした。読み取りの回数・間隔・クラスが変わったときの扱いを言葉で決めきったあとは、実装は素直に進みます。

出席管理のカスタマイズは、機能を足す作業というより、運用ルールを定義して、それをそのまま動く形にする作業です。

本事例で確定させた出席ルール

決めた内容は次のとおりです。

論点決めたルール
対象講座全講座を対象とする。ただし参加無料かつ予約不要の講座・イベントは対象外
対象外の講座の扱い「イベント参加者情報登録」画面から別途登録する(正規の受講生ではない方はカードリーダー用のICカードを所持していないため)
読み取り回数入室時に1回/クラス(退室時の読み取りは不要)
同一クラスを連続受講する場合休憩などで30分以上空いたときは、再度読み取りが必要
クラスが変わる場合時間の間隔に関係なく、再度読み取りが必要
遅刻した場合開始から30分以上経過して入室した場合は、窓口の担当者が「出席登録」画面から手動で登録する
出席ステータス「未入力」「出席」の2つ。遅刻・早退を管理する場合はメモ欄を使う

表にすると当たり前に見えますが、この1行ずつが「決めなければ実装できない」項目です。とくに同一クラスの連続受講とクラスが変わる場合の扱いは、決めないまま進めると、あとから出席簿の数が合わなくなります。

「時間帯」と「クラス」を紐づけておく

相関図・構成図「時間帯とクラスの紐付けが出席を分ける」。読み取り時刻、時間帯紐付け、1コマ目出席、2コマ目出席。読み取り時刻→時間帯紐付け(時刻情報)、時間帯紐付け→1コマ目出席(出席判定)、時間帯紐付け→2コマ目出席(出席判定)。時間帯とクラスの対応が曖昧だと、正確に読み取っても出席簿は作れない(スクール管理・出席管理・カードリーダー)

コマ単位の出席管理を成立させている中身は、時間帯とクラスの紐付けルールです。読み取られた時刻そのものには意味がなく、その時刻がどのクラスの受講時間帯に当たるのかを、システム側があらかじめ持っている必要があります。

この紐付けがあることで、同じ「10時05分の読み取り」が、ある受講生では1コマ目の出席になり、別の受講生では2コマ目の出席になる、という判定ができます。逆に言えば、時間帯とクラスの対応が曖昧なままでは、どれだけ正確に読み取っても出席簿は作れません。

開講スケジュールを登録する時点で、この対応関係まで含めて設計しておくことが、コマ単位の出席管理の前提になります。

こんな課題があれば、同じ設計で解決できます

以下に当てはまる状況であれば、本事例と同じ考え方で対応できる可能性が高いです。

  • 入退室の記録は取れているが、コマごとの出席簿としては使えていない
  • 1日に複数のクラスを受講する受講生がいて、出席の記録が正しく分かれていない
  • 遅刻の扱いが担当者ごとにばらついており、記録の粒度がそろわない
  • 出席の集計を、いまも紙や表計算ソフトから手作業で起こしている
  • 拠点が複数あり、拠点ごとに運用がばらついている

まとめ

まとめを表すイラスト(スクール管理・出席管理・カードリーダー)
課題本事例の対応
入退室しか分からないコマ(クラス)単位で出席を確定させるルールを定義
連続受講・クラス変更の扱いが決まらない30分の間隔/クラス変更を条件として明文化
遅刻者が欠席として残ってしまう30分以上の遅刻は窓口から手動登録する運用に統一
遅刻・早退を記録したい標準ステータスは2値、詳細はメモ欄で運用

生徒の出席管理をシステム化するときに結果を左右するのは、機器の性能よりも、運用ルールをどこまで言葉にできたかです。ルールが決まっていれば、実装は後から進められます。

テクノピアンの提案は、製品説明にとどまりません。お客様の現場でどのように受講生が動いているかを一緒に整理しながら、運用ルールと画面の形を同時に設計していきます。ご相談では、現在の出席管理の流れの整理と、どこまでをシステムで受けられるかのご説明が可能です。

「ルールがまだ固まっていない」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。

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