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塾経営は難しい?成功させるためのポイントとは?

少子化が進む現代において、塾の経営はますます難しくなっていると言えます。
これから新たに塾を始めたい方や、現在経営に悩んでいる方のために、塾経営の課題や成功のポイントについて解説いたします。

塾経営は儲かる?

学習塾が儲かるかどうかは規模によって大きく異なります。

まず自宅で開く個人塾(生徒数20名前後)の場合、月謝を1人あたり1万2千円と仮定すると月売上は約24万円。講師は経営者自身のみ、家賃も不要なら経費は教材費などで5万円程度に抑えられ、手残りは月19万円、年収にすると約230万円。副業レベルなら成立しますが、本業にするにはやや心許ない金額です。

次に教室を1〜2つ構え、学生アルバイトを雇う地域密着型(生徒数100名)のケース。月謝を同条件とすると月売上120万円。家賃20万円、人件費40万円、広告費10万円、その他経費10万円で営業利益は月40万円、年480万円。オーナー兼教室長が年収600万円ほどを狙える水準です。講師アルバイトの平均時給は1,500円と想定し、月60時間勤務で年収は約110万円となります。

最後に複数教室を展開する中堅チェーン(5教室、生徒計600名)。売上は月720万円。教室長5名への年俸各450万円、総人件費300万円、家賃100万円、広告費60万円、本部経費50万円とすると営業利益は月210万円、年2,500万円超。ここでオーナーの取り分が1,000万円を超える可能性がありますが、退塾リスクや教室長の採用育成コストも跳ね上がるため管理体制が必須となります。

以上より、学習塾は規模を拡大するほど利益率が改善しやすいものの、一定の教室数を越えるとマネジメントの質が成否を分けます。まずは小規模でノウハウを固め、需要を見極めたうえで段階的に拡大することが成功への近道です。

塾経営の課題とは?

塾経営の課題は、多岐に渡ります。
ここではすべての課題をひとくくりにするのではなく、「経営から見る課題」「サービスから見る課題」に分けて解説いたします。

●経営から見る課題

・少子化による経営難
少子化が進む一方、塾業界では新規参入も多いのが現状です。FC化や顧客ニーズの多様化など競争が激化しており、資本力のある塾や差別化ができている塾でなければ顧客の獲得が困難になります。

●サービスから見る課題

①品質の維持
顧客ニーズが多様化している中、講師によって教え方も異なることや、
複数の講師で授業を担当する場合、授業内容や指導のポイントも異なることが多く、品質を一定に保つことが課題として挙げられます。

②非効率な業務
講師一人当たりの対応する生徒の数が増えるほど、効率が悪化してしまうケースがあります。
例として

・教材、カリキュラムの管理ができていない
・経理、請求業務が手作業でミスが発生してしまう
・生徒ごとの学習進捗の管理ができていない

などが挙げられます。これらの課題を放置してしまうと業務が非効率となり、顧客満足度の低下などにもつながってしまいます。

塾を開業する手順

学習塾を開業するまでには、大きく分けて五つの段階があります。

①理念・コンセプトの策定

どのような学力層を対象とし、どんな価値を提供したいのかを言語化します。ここで決めた方針が後のカリキュラムや料金設定、教室の雰囲気づくりに直結しますので、時間をかけて明確にすることが大切です。

②市場調査とターゲット設定

商圏となる地域の人口構成、既存塾の数、合格実績や授業料を調べ、自塾が取り得る差別化ポイントを洗い出します。あわせて保護者へのヒアリングや学校の進路データなどを活用し、ニーズを具体的な数字で把握します。

③事業計画の作成と資金調達・各種手続き

売上予測、経費、キャッシュフローを3年間程度でシミュレーションし、自己資金と融資のバランスを決めます。法人化するか個人事業で始めるかもここで判断し、開業届・税務署への届出、労務管理体制の整備などを行います。補助金・助成金の活用も検討しましょう。

④教室づくりとサービス設計

立地は夜間の通塾安全性と通りの視認性が重要です。教室レイアウトは授業形態(集団・個別)に合わせて机とブースを配置し、Wi-Fiや防犯カメラ、空調を整備します。同時にカリキュラム・教材・講師研修マニュアルを作成し、料金体系を設定します。ここでの投資額が固定費に直結するため、長期視点でのコスト管理が不可欠です。

⑤集客・運営

開校前後3カ月が勝負となるため、折込チラシ、Web広告、SNS、口コミ施策を組み合わせて集中投入します。入塾面談では保護者の不安を聞き取り、理念と成果事例を示して信頼を獲得します。開校後は学習記録の可視化や定期面談で満足度を高め、紹介率を上げます。月次で売上と退塾率を分析し、PDCAを回すことで持続的に成長できる塾へと育てていきます。

塾経営を成功させるためのポイント

上記の課題を抱えているままでは塾経営を成功させることは難しいでしょう。
ここでは塾経営を成功させるためのポイントを紹介します。

●地域連携とブランド構築

地域に根ざした独自ブランドを築くことが重要です。近隣校の行事や試験日程を把握し、SNSや保護者通信で先回り発信することで「学校の先を読む塾」と認識されます。さらに地元企業・大学と協力し探究イベントや職業講話を無料開催すれば、学力以外の教育価値が提供でき口コミが加速します。地域FMや商店街掲示板も活用し、多面的な接点で認知度を高めます。

●講師採用・育成・評価の仕組み化

講師力は塾の競争軸です。応募段階で模擬授業動画を提出させ「分かりやすさ」「熱意」を数値化すれば選考精度が向上します。着任後は先輩の伴走指導とオンライン研修で指導法を標準化し、保護者対応やICT活用も評価項目に組み込み半期昇給に連動させます。成果と成長を可視化できる組織は定着率と授業品質を両立できます。年間表彰や外部研修補助を継続的に実施します。

●生徒の学習ニーズに対応する

学習塾の数が増え、競争が激化している昨今では生徒の学習ニーズに対応することが求められます。
生徒の学習ニーズに対応するには、生徒一人ひとりに学習目標を設定し、コミュニケーションを密にとることが必要です。

●退塾率を減らす

退塾を防ぐ最大のポイントは、生徒と保護者に「ここに通う価値がある」と継続的に実感してもらうことです。
まず、学習成果の可視化が欠かせません。定期テストごとに目標・結果・伸びを数値で提示し、小さな成功体験を共有しましょう。

次に双方向コミュニケーションです。月1回の面談で学習状況や心理面を確認し、課題が見えたら翌週には教材や座席を調整します。この即応性が「見てもらえている」という安心感につながります。

また、教室への帰属意識を高める工夫も重要です。少人数クラスで役割を与えたり、表彰イベントを設けたりして、生徒が承認される場を増やしてください。保護者にはメールやアプリで振替案内や家庭学習のポイントを配信し、サポート体制を明確にします。

さらに講師の質の平準化も忘れず、授業後に相互フィードバックを行い、教室全体で統一感のある指導を徹底しましょう。とりわけ入会後3か月は退塾が集中するため、この期間を手厚くフォローすれば、退塾率は下げられる可能性が高くなります。

●業務の効率化を行う

業務効率化、業務改善には、ITシステムの導入をお勧めします。
代表的なシステムとしては、

・生徒管理システム
生徒一人一人の管理をデータ化し、情報の取得や共有をスムーズに行うことが可能になります。

・請求管理システム
毎月の請求書管理を自動化し経理の効率化が可能になります。

・講師管理システム
講師の担当授業、対応履歴などをデータで一元管理し業務上の課題の見える化につながります。

これらのシステムを組み合わせることで業務の効率化と改善を進め、効率的な運営と高品質なサービスの提供を実現することが可能です。
また、システムで生徒情報を管理することで学習の進捗状況なども一目で把握できコミュニケーションも効率的に行うことで顧客満足度を上げ退塾率を下げることも可能となります。

まとめ

塾業界を取り巻く環境は非常に厳しいですが、ニーズは高まっている状況です。
激化する競争の中、塾経営を成功させるためにも経営課題に目を向けて改善を繰り返し、高品質なサービスを提供することが必要とされています。
スクール管理システムの「TechnoSMS」は、スクール運営に必要な要素を網羅しており、多くの学習塾のシステムとして利用されています。

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